演奏会では、第九のほかにこちらの2曲を演奏いたします。
近衞秀健作曲
平成の春 ~マーチ集「平成の四季」より~
平成の庭(世界初演)
今回はこの2曲について、ご紹介させていただきます!
・『平成の春』について
この楽曲は近衞秀麿のご子息で、宮内庁式部職楽部指導員かつ指揮者であった近衞秀健氏により作曲されました。~マーチ集「平成の四季」より~ とあるように、他にも『夏』『秋』『冬』の4曲があり、いずれも皇族に関するパレードや奉祝演奏会のために作曲された楽曲です。
今回取り上げる『春』は、皇太子殿下御成婚のパレードにおいて演奏されたものであり、華やかで楽しげなマーチと中間部に織り交ぜられる雅楽のメロディの独特なハーモニーが特徴的な楽曲です。
・『平成の庭』について
『春』と同じく近衞秀健氏による作曲です。初演となるこの『庭』は「平成の四季」とは異なり、お祝いのための楽曲ではなく、平成十四年に逝去された高円宮憲仁親王殿下へ捧げるために作曲されました。
チェロを嗜んでいた憲仁親王殿下の思い出が色褪せることなく残るようにという思いがこめられており、深く悲しげな、息の長いチェロのメロディが印象に残る楽曲です。
この2曲、聴く機会もなかなかないのではないでしょうか。
どうぞ、楽しみにしていてくださいね!